安全資産 2014 11 23

書名 コイン投資入門
著者 石山 幸二  フォレスト出版

 何度か書いていますが、
アメリカというと、多くの人が経済大国や軍事大国を連想しますが、
実は、アメリカは、「コイン大国」でもあります。
 日本人と比べると、大柄なアメリカ人が、
小さなコインを収集しているのは不思議です。
 さらに、アメリカは、クレジットカード社会なので、
なおさら、アメリカ人が、金貨や銀貨を収集しているのが、
日本人には、不思議に思えるでしょう。
 この本を読むと、その理由が少しわかる気がします。
アメリカの金貨や銀貨は、デザインが優れたものが多いと感じるでしょう。
もちろん、そのデザインは、アメリカ人の好みに合ったものです。
 さて、欧州も、「コイン大国」である理由は、明白です。
日本でも、よく報道されている「ウクライナ危機」ですが、
こうした政変は、昔の欧州では、よくあったのです。
 しかも、欧州諸国は、陸続きの国ですので、
隣国の政変に巻き込まれる危機もあったのです。
 平和に暮らしていたのに、
突然、戦車が進攻してきて、
夜逃げ同然のように、
安全なところへ避難することもあったのです。
 平和ボケしている日本人は、
「それならば、安全資産として、金塊を持っていればよい」と考えるでしょうが、
金塊は、意外に「重く」、意外に「がさばる」のです。
 目の前に、戦車が迫ってきているのに、
重くて、がさばる金塊を持ち出すことは、現実的ではありません。
 これは、実際に重さと体積を計算すると、よくわかることです。
たとえば、40年近く勤めた会社を定年退職して、
退職金が3000万円も支給された。
これを安全資産の金塊に換えると、かなりの重さになります。
 目の前には戦車、空からはミサイル。
こうした情景は、今のウクライナを見れば、十分に想像できるでしょう。
 欧州には、1個で数百万円もするコインが多数あります。
こうしたコインは、芸術的にも「名品」と呼ばれます。
しかも、欧州各地には、「コイン市場」が完備されています。
そうなると、必然的に、安全資産は、コインになるでしょう。
 日本人は、平和で、治安がよくて、
自然が豊かな国土に生まれたことに、もっと感謝すべきです。
 世界を見れば、このような国土は、非常に少ないのです。
日本という国土は、神によって祝福された国土と言えるでしょう。
























































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